鎌倉ではたらく太守のブログ

愛犬家で歴オタ、うつつなき者の備忘録。湘南ベルマーレを応援中。

鎌倉、世界文化遺産登録に「不適切」

暫定リスト入りしてから20年以上。世界遺産登録に向けての関係者の努力を思えば残念な結果ではあるけれど、まあ、そうだろうなと。 



 イコモスも「武家の古都」として、「歴史的な重要性は十分に説明されている」としながらも、武家政権とその権力基盤を象徴する具体的な遺跡がない、要するに物証が無いという判断らしい。

「そんなこたあない、鶴岡八幡宮だって建長寺だって武家文化の影響はみられるじゃないか!」といったところで、でも「それは寺社でしょう? 宗教施設でしょう?」と。

このあたりの理論武装と説得は、外国人相手にはなかなか難しいだろう。

その寺社にしたって、国宝建造物は円覚寺舎利殿くらいしか知らんし、鎌倉武士・サムライの象徴とはとうていいえない。

かといって切り通しや北条高時腹切りやぐらでは、ちょっとねぇ。 

その点、京都、奈良、平泉、日光はコンセプトに直結する「物」があるし、今回、世界文化遺産登録がほぼ確定した富士山も、やはり日本一の霊峰がどんとあるからね。 

じっさい鎌倉は観光地ではあるけれど、いまは普通に首都圏の一住宅地だし、中世の景観はほとんど残ってない。 

源頼朝公が開き、北条氏がつくりあげていった「鎌倉」は、新田義貞の鎌倉攻めで北条高時以下一族が自刃し、灰燼に帰した時点から、ふつうの街へと歩み始めていたということのようだ。

とはいえ、それでも鎌倉が「武家の古都」であることは間違いない。  だからそれでよいのではないか。まあ、京都人に「鎌倉なんてむりやわ〜。どこのお寺も大したことないやん」といわれるのは腹が立つけどね。