鎌倉ではたらく太守のブログ

愛犬家で歴オタ、うつつなき者の備忘録。湘南ベルマーレを応援中。

曺貴裁監督、2016シーズンも続投のニュースに泣いた!

曺貴裁監督が2016シーズンも続投決定のニュースに泣いた。ほんと、泣いた。じつはワシ、正直、チョウさんは残らない、京都のまろにとられてしまうと思っておっただけに、なおさら泣いた。

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「長いものには巻かれよ」は世の常。ワシの時代でも足利高氏新田義貞はさっさと鎌倉を裏切って後醍醐天皇に味方した。戦国の世ともなれば、条件のよい仕官先にうつることなど珍しくもない。

そもそも京都はチョウさんの生まれ故郷じゃ。故郷のクラブが低迷していて、その再建を託されたとなれば、チョウさんも意気に感じたはずじゃ。

条件もよい。報道によれば、年俸は5500万円と湘南の2500万円の倍以上! 湘南側もなんとか1000万円増しで交渉したようじゃが、この差はふつうに考えれば、やはりでかい。「チョウさんは金で動く人じゃない!」というのはもちろんそうだと思うんじゃが、それにしてものう……

しかも京都は、京セラの稲盛和夫名誉会長まで出馬して口説いたらしい。「敬天愛人」とか、「成功 = 考え方 × 熱意 × 能力」とかいってるあの稲盛さんじゃからな。チョウさんとは波長が合うじゃろうし、これ、ふつうはなびくじゃろ。

そのうえ、京都は今でこそJ2で低迷しているが、世界に冠たるグローバル企業がわんさかスポンサードしていて経営基盤は盤石。チョウさんが望むなら、思うような補強もバッチリできるはず(と思う)。しかも京都は国際観光都市だし、ホームタウンの潜在力もある。亀岡にサッカー専用スタジアムも建設されると聞く。世界的なビッグクラブになるための条件がじつは整っており、そのポテンシャルは湘南のブロビンチャとはわけが違う。

もし、チョウさんが中長期で再建すればキャリアアップになるし、やりがいある好条件のクラブのはず。おまけに京都はユースも実力があるらしいし、高校サッカーも強いから、育成が売りのチョウさんにはうってつけじゃしな。

そんなわけで、ワシとしては、たとえチョウさんが湘南を去ることを決断しても、恨みがましいことは言うまい、これまでの感謝の気持ちをもって、京の都へ送り出そうと半ば覚悟しておった。それだけに、チョウさんの男気には泣いた。ほんと泣いた。雅な京での生活を脇に置き、われら坂東武者とともに戦ってくれるチョウキジェは、本物のもののふじゃよ。

湘南ベルマーレ公式サイトに発表された 曺貴裁監督 2016シーズン続投のお知らせ 。

大変遅くなりましたが、2016年も湘南で監督をやらせていただくことになりました。
育成、コーチ時代も含めて来季が12年目のシーズンとなります。 選手の成長が勝利に繋がり、勝利が選手の成長を加速させる。 この精神にブレることなく、2016年も熱く湘南らしい戦いで多くの人と喜びを分かち合いたいと思います。 溢れ出るチャレンジ精神と、みなぎる一体感で更にチームを成長させたいと思っていますので、2016年もぜひ一緒に戦ってください。
来シーズンも変わらぬご声援をよろしくお願いします。

チョウさんが選手、サポーター思いの熱いリーダーで人格者なことはワシももちろん知っておる。じゃが、ここまで律儀で男気のある男だったとは、もう驚くほかはない。信じて待たなかったワシは反省せねばならぬのう。

そしてこちらは、湘南ベルマーレの公式サイト「馬入日記」に掲載されたチョウさんの談話

–たくさん話はきていたと思うが、湘南で続けるということの決め手となったのは? 
本当に有難いお話をいただいて、悩んだというか、悩みはしなかったですが本当に考えました。熟考に熟考を重ねたのですが、そういうオファーをもらうというのは、決して自分が監督として一人でやったことではなくて、本来であれば選手やスタッフみんなが評価されなくてはいけない。評価されるべきものが僕に集約されているような感じがあったので、自分は地に足をつけて考えなければいけないと思っていました。 他のチームがそうじゃなかったということでは全くないんですけど、湘南が一番僕という人間を必要としてくれたんだなということを、直観的なものを含めて感じた。それがすべての理由です。

この談話をみたとき、われわれもこの監督が率いるクラブにふさわしいサポーターにならねば…と心底思ったよ。

そして、ワシはあらためてチョウさんに懺悔せねばならぬ……というのも、2011年、反町監督退任を受けてチョウさんが内部昇格したとき、当初は「だいじょうぶか?」「安易に決めすぎなんじゃないか?」と思っていたからじゃ。

当時の湘南の成績はボロボロじゃった。「また暗黒時代に戻るんじゃないか」と不安をもったし、そんな時期だけに監督初経験のチョウさんでは心配というのが偽らざる気持ちじゃった。何より、あの反町さんの後だけに地味というかなんというか……(失礼!)。じっさい、ネット上でも、少なからぬサポが今となっては根拠もなくダメ出しておったしな。

じゃが、蓋を開けてみると、湘南はチョウさんが手塩にかけた若手が躍動。開幕からスタートダッシュを決め、途中つまづきながらも、劇的なフィニッシュでJ1に昇格。ワシもみんなも見事な手のひら返しをみせ、チョウさんへのサポーターの信頼は盤石となった。チョウさん自身も、その情熱でどんどん成長していったんじゃろう。その背中を見て選手もまた成長していく。選手思いのチョウさんの人柄は試合後のインタビューなどでも感じられたし、カメラの前で涙ぐんでしまうことすらあった。そう、職場は一将の影。この4年間で、チョウさんの人柄と情熱に、選手、サポーターが魅せられ、ここまで辿りついたということじゃろう。

そして、今日のチョウさんの決断。さすがにここまでの男気をみせてくれるとは、ワシの想像以上に大きな人じゃったよ。その熱さは松岡修造以上じゃ。

チョウ・キジェこそ、現代の もののふじゃ! 道半ばで投げ出すことはなかった。ありがとう。ほんと、泣いたよ。うれしいよ。来年もBMWで、いつでもどこでも、ともに戦い、さいごに勝利のダンスを踊ろうぞ。