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うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

映画「信長協奏曲」をみてきたので感想を。ネタバレちょびっとあり

遅まきながら映画「信長協奏曲」をみてきた。この手のドラマは細かいことを気にしてはいけない。小栗旬の高校生に無理があるとか、そういうのね。じっさい映画を見終わった後、つっこみどころは満載なんじゃが、それをあげつらうのは野暮というものよ。

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こちら、映画の公式サイトより抜粋。 原作コミックはまだ完結しておらず、映画のストーリーは今回だけのオリジナルといってよい。 

戦国時代にタイムスリップした高校生・サブロー(小栗旬)は、奇しくも同じ顔をした織田信長(小栗二役)と出会い、信長として生きることになってしまう。はじめは逃げ腰だったサブローであったが、戦の惨状を目の当たりにするにつけ、織田信長として生きる覚悟を決め、戦のない世をつくろうと思い始める。
歴史音痴のサブローは、史実を知らないまま、桶狭間、上洛、金ヶ崎、浅井朝倉との戦い……と歴史通りのことを成して、ついに安土城を完成させた。これで天下統一も間近と思った矢先、ふと手にした歴史の教科書で自分(=織田信長)がもうすぐ死ぬ運命にあることを知る。
信長を狙う敵は多い。彼を怨んで暗殺の機を窺う秀吉(山田孝之)や、彼に嫉妬する本物の信長・明智光秀小栗旬)も虎視眈々と彼の寝首をかこうと狙っていた。光秀は、自ら信長の座を手放したにも関わらず、恒興(向井理)をはじめとする家臣の信頼や妻・帰蝶(柴咲コウ)の愛を勝ち得ているサブローに憎しみを抱くようになっていたのだ。
死が迫りくる中、信長は運命に抗い、生き抜こうと決意。その思いの表れとして、帰蝶との結婚式を企画する。その場所は京都・本能寺。それを知った秀吉は、光秀に本能寺で信長を討つことを提案するのだった。
刻一刻と戦況は激しくなっていく。信長は歴史を変え、平和な国を築くことができるのか!? 1582年、本能寺で彼を待ち受けるものとは?

ネタバレになるのであまり詳しくは書かないが、ミッチーこと明智光秀はかっこうよかった。ミッチーが本能寺で死んで、サブローが光秀となって明智軍を率いて羽柴秀吉との決戦に挑むところは、光秀びいきのわしとしては、かなり胸熱じゃったよ。

三浦按針(ウイリアム・アダムス)が、じつはタイムスリップしてきた日本好きのサーファーだったという設定もおもしろかった。帰蝶ちゃんに本能寺の変により信長が光秀に討たれることを教えたり、エンディングにつながる帰蝶ちゃんのサブローへの動画メッセージを収録したりと、けっこうキーマンだったというわけじゃな。スマホのバッテリーはどうしたんじゃろう? と思ったが、おそらく彼は太陽光のソーラー充電器を保持していたんじゃろう。史実通り三浦按針は徳川家康に使えるわけじゃが、そのきっかけはスマホに収録しておいたエロ画像かもしれない。サブローによって女子の素晴らしさを教えてもらった家康くんに登用されたんじゃから、ふたりでエロい会話などもしていたのではないかなど、いろいろと想像してしまったよ。

気になったのはこのあと、ツネちゃんこと池田恒興がどう行動したか、ということじゃな。映画では詳しく描かれていないが、本能寺の変のあと、天下は史実通り羽柴秀吉のものとなったようじゃ。おそらく清洲会議があったと想像するが、サルくんの陰謀のすべてを知っているであろうツネちゃんが、シバカツさん(柴田勝家)ではなく、史実通り秀吉の味方をしたのか、そこが一番気になったぞ。もしそうだとすると、ツネちゃんにはがっかりで興ざめなんじゃがな。

なお、「信長協奏曲」の原作は現在、松永久秀が死んだあたりを進行中で、テレビ版ではもう死んだおゆきちゃんも健在のまま、サブローや帰蝶ちゃんに仕えている。歴オタさんには映画はイマイチかもしれんが、原作は超オモロイので、未読の方にはぜひ、お勧めじゃよ。