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うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

大宮 VS 湘南…J2降格、奇跡は起こせず

現地ではなくスカパー参戦だったからか、降格に免疫ができてしまったからか、わりと冷静にJ2降格という現実を受け容れてしまった。悔しいのはもちろんじゃが、今日の試合をみていたら「さもありなん」と思ったし、まあ、今シーズンのベルマーレを象徴するゲームだったかなと。

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2016 J1 2ndステージ 第15節 @NACK5
大宮アルディージャ 3−2 湘南ベルマーレ

もう、後がないこの試合、最初からガンガンいくのかと思ったけど、慎重にいったのか、固くなっていたのか、立ち上がりは少々物足りない印象。それでも湘南がペースを握る時間帯をつくれただけに、そこで1点とれていれば…というのは、いつもとまったく同じだった。

そんな中、セットプレイからムルジャに決められ、先制点を許してしまうのも、これまたいつものパターン。あの場面、村山智彦は飛び出すのであれば、やはり触って欲しかったし、ゴールを決めたムルジャの前でひっくり返っているのが三竿雄斗だったと気づいたときには、「ああ、こんなシーズンだったんだな」とつくづく。

大宮のキレイなワンツーからチャンスをつくられ、泉澤仁バイアの股下を通すシュートを決められたとき、そして後半、ムルジャに3点目を決められたとき、やはりJ1は厳しいな、大宮は強いなとあらためて実感。もっとも大宮は昨年はJ2なんじゃがな。

後半2点を返して湘南も意地はみせたが、2点とも途中出場のジネイ先生と長谷川アーリアジャスール、そして山田直輝が絡んでのものというもの。これまたじつに考えさせられるのう。今シーズン、湘南サポの間でいろいろといわれてきたことではあるんじゃが……

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NACK5で声を枯らし、涙を流したサポのみなさまには申し訳ないんじゃが、スカパー参戦だとどうしても「ともに戦う」というより、評論家気分が出てきてしまって、すまんのう。じゃが、前にも書いたけど、湘南ベルマーレという小さな市民クラブの挑戦、壮大な実験はいったん「終幕」という感じがするのは、わしだけじゃろうか。

菅野、反町、 チョウキジェと紡いできた「湘南スタイル」。小さな市民クラブが、とにもかくにもなりふりかまわずやってきた。ようやく暗黒時代を抜け出して、3回の昇格、日本代表クラスの選手も育ててきた。それでも「J1に住む」という公約は果たせなかった。ここから先には抗えない現実がある。前回、前々回の降格よりも、挑み、越えていく壁の大きさを感じてしまうんじゃが、考えすぎか?

ただ同時に、こういったら身も蓋もないんじゃが、横浜フリューゲルスのようにクラブが消滅してしまうわけじゃないからな。降格はもちろん残念だし悔しいんじゃが、そんなに嘆く必要はないのかもしれん。湘南ベルマーレというクラブの歴史は、これからも続いていくんじゃから。

まあ、「総括」めいたものはあらためて書くことにするとして−−

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昇格の歓喜と降格の悔しさ。いずれにせよクラブの歴史を刻む大事な試合のピッチには、いつもこの男がいる。湘南乃虎・島村毅。苦しい道のりになるかもしれんが、来年、そして再来年、この男とともに、また新しい湘南の歴史を刻もうではないか。

その前に残りのリーグ戦。甲府と名古屋に一泡ふかせてやろう。もう失うものはなにもないからな。両クラブとも、この時期に湘南戦を残した日程くんを恨むがよろしい。とくに名古屋は最終節、心してかかってこないと、足元救っちゃうからね。俺ら、空気読まないしw

そして、なんといっても天皇杯じゃ。チョウさんの去就についてはいろいろといわれておるようじゃが、ともかくも本気でねらってほしい。元日の吹田に緑と青の旗を掲げよう。湘南のうたを声高らかに歌おう。

2016の湘南は、まだ終わらない。終わらせない。ということで。