北条高時.com

うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

新宮十郎・源行家のこと~弁舌鮮やかだけど、やっぱり疫病神の叔父上さま

「源行家。彼を味方をつけた者は、必ず負けるという死神のような男。鎌倉方に捕まり、首をはねられるのは、これより少し後のこと」……。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、長澤まさみさんのナレーションでけちょんけちょんの評価を受けた杉本哲太さん演じる源…

源義経の「腰越状」を超訳してみた

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、菅田将暉さんの九郎判官こと義経殿がやばいといわれている。しかし、兄弟の思いがすれ違っていくことに、やっぱりわしは涙を禁じ得ない。そこで、九郎殿が頼朝公に宛ててその思いを綴った「腰越状」を超訳しながら、その思…

甲斐源氏・一条忠頼暗殺のこと~なぜ源頼朝に殺害されたのか

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、父・武田信義とともに源(木曾)義高をそそのかしたことで頼朝公に殺されてしまった一条忠頼。その真相はよくわからないところが多いが、よいきっかけなので整理しておこう。 一条忠頼之墓(山梨県南巨摩郡富士川町、Wikipe…

朝夷奈切通から上総介塔へ、上総広常を偲んでぶらぶら歩いてきたぞ

GWということで、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で話題沸騰した上総広常を偲び、朝夷奈切通をぷらぷらとしてきた。朝夷奈切通は鎌倉七口のひとつで、神奈川県鎌倉市十二所から横浜市金沢区朝比奈町を結ぶ中世の古道じゃ。これから行こうという人もいるかもな…

源範頼の起請文と悲運の最期〜蒲殿はなぜ殺されたのか?

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、菅田将暉さん演じる源義経がいかにも「やばいやつ」として注目されているな。それに比べて対照的に、実直でなかなか「よい人」として描かれているのが迫田孝也さん演じる源範頼じゃ。そこで今回は、蒲殿こと源範頼殿につい…

上総広常はなぜ殺されねばならなかったのか

すっかりごぶさたしてしまったが、きょうは書かずにはおれまい。そう、上総広常のことを。「鎌倉殿の13人」第15回「足固めの儀式」は、まさに神回じゃったぞ。 上総介広常(大日本六十余将 Wikipedia)

源頼家のこと~暗君か、暴君か、悲運の2代目鎌倉殿

今日は源頼家公について。頼家公といえば、大河ドラマ「草燃える」では郷ひろみさんが演じ、その印象が強いのじゃが、「鎌倉殿の13人」では、金子大地さんが演じることになっておる。 源頼家役の金子大地(「鎌倉殿の13人」)と郷ひろみ(「草燃える」)

北条氏のルーツと北条時政の江ノ島龍神伝説〜伊豆の小領主がなぜ、天下をとれたのか

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、少年ジャンプ「逃げ上手の若君」のおかげか、最近、鎌倉北条氏の人気がうなぎ上りじゃな(そんなことはない)。そこで、あらためて、鎌倉北条氏は、なぜ天下をとったのか、そのルーツから紐解いておこう。

源頼朝敗れる!石橋山の合戦とは、どんな戦いだったのか

さて、今回は石橋山の戦いについて。治承4年(1180)、源頼朝公が平家打倒を掲げて決起したものの、大庭景親ら平氏方に敗れた戦いじゃ。 石橋山古戦場碑

源頼朝が山木館を襲撃。山木兼隆、堤信遠を討つ〜源家平氏を征する最前の一箭

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は大いに盛り上がっておるようじゃな。早くも源頼朝公の挙兵、山木館襲撃へとすすんでいくわけじゃが、ドラマで完全に憎まれ役となっている山木兼隆と堤権守信遠について、まとめておくぞ。 山木兼隆 『頼朝旗起八牧館夜討図』

姫の前、伊賀の方、阿波局~北条義時公の3人の妻

伊豆の国市は江間にある北條寺には、2代執権北条義時公と伊賀の方夫妻のお墓がある。北條寺は義時公による創建じゃ。かなり昔に訪問記を書いたのじゃが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まったし、義時公をとりまく女性、姫の前、伊賀の方、阿波局について…

伊東祐親のこと~源頼朝と八重姫を引き裂いた伊豆の「じさま」

今回は、伊豆国の大豪族・伊東祐親について。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、娘の八重と頼朝の絆を引き裂き、頼朝を執拗に追い詰める「じさま」こと祐親を、浅野和之さんが演じておられるが、はたして実際はどいうだったのか。