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うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

東勝寺橋と青砥藤綱…十文は小なりと雖 之を失へば天下の貨を損ぜん

「かまくらの景観百選」にも選ばれている、滑川にかかる東勝寺橋。大正13年に建造されたアーチ構造の鉄筋コンクリート橋じゃ。

この東勝寺橋には、川に落とした10文の銭を、50文かけて探したという青砥藤綱の逸話が今に伝わっている。

十文は小なりと雖 之を失へば天下の貨を損ぜん。五十文は我に損なりと雖亦人に益す 
東勝寺橋

青砥藤綱は、実在しなかったともいわれるが、北条時頼公、時宗公に仕え、鎌倉幕府の善政の象徴的人物として、さまざまなエピソードが残されている。清廉潔白、権力にこびない公平な裁判官として、江戸時代には歌舞伎や文学作品にもて描かれたため、かなりの有名人だったそうじゃ。

ところで我が家の定額給付金は振り込まれたのだろうか。貯金なんかしないで青砥藤綱にならって、夏休み、パッと天下に流通させるべきだと思うがのう。