北条高時.com

うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

柏 VS 湘南…残り30秒耐えきれず被弾。勝点2を失ったベルマーレは1stステージ16位

あと30秒耐えきれずに被弾し、勝点2を失ってしまった。湘南はアディショナルタイムの失点が多すぎるぞ!とはいえ、試合後、疲労困憊でぶったおれている選手をみたら、責めることはできなかったけど。追いついた柏の執念、輪湖直樹のスーパーゴールをほめるしかないか。

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2016 J1 第17節 @ 日立柏サッカースタジアム

柏レイソル 1−1 湘南ベルマーレ

試合そのものは柏のペースで進んでいた。じゃが、後半に入ると、じょじょに湘南も攻勢を強めて柏ゴールへと迫り、なかなか見ごたえがあるゲームじゃった。サッカー専用スタジアム、日立台のピッチとの距離感もあって、ゴール裏も自然とヒートアップしていく。たぶん、ぼくらの「村山、いいぞ〜!」なんて声は、この距離なら100%届くだろうしな。スタンドはもちろん、スタグルとかトイレとかも、アウエイ側はじつに超ミニマルな日立台の雰囲気がそうさせるのか、今日の湘南ゴール裏は「男臭い」感じがすごくしたぞ。

71分、抜け出そうとする菊池大介を茨田がぶっ倒して得たFKから、バイアがヘディング、こぼれたところを長谷川アーリアジャスールが決め、湘南に待望の先制点が生まれる。オリンピック代表・中村航輔の牙城をようやく崩し、ここまでは、ほぼ湘南のプラン通りの展開じゃった。

残り時間、ホームで負けられない柏は当然、再び圧力をかけてくる。なんどもヒヤヒヤさせられたが、柏の最後の決定力というか精度のなさに助けられ、試合はアディショナルタイムへ。湘南は最後のカードに島村毅を切り、守備を固める。それでもチャンスとみれば貪欲に追加点を奪いに行くのは湘南スタイル。残り1分くらいか、菊池大介が敵陣でボールを奪うと決定機を迎えるが、大介のシュートは中村航輔が好セーブ。逆に中川寛斗にボールを運ばれると、最後は左SBの輪湖直樹につながれて、まさかまさかのスーパーゴールが決まってしまった。

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帰路の常磐線で、あの場面、大介のシュートが決まっていれば……得意の宇宙開発が炸裂していれば……石川があの場面で中川に食いついて交わされてなかったら……と、今更なことを考えてしまったが、いやいやサッカーというのは単に技芸を競う蹴鞠とは、また異なる趣があるな。

こちらは試合後のチョウさんの談話。

我々のリズムに持ち込んだ後半にいい形で点を取れて、最後取られたというより、2点目が取れていればこの試合勝てたかなという気持ちが強いです。

「最後1-0で守り切れば良いじゃないか」と言われる方ももちろんいるし、そういう意見もあると思うんですが、俺は最後人数かけて行った彼らの勇気は評価しているし誇りに思いますし、何とかそれを2-0、3-0で勝てるようなチームにしていきたいと思っているんで、全く後悔はないです。

 指揮官が「全く後悔はない」といっているんじゃから、わしもこれ以上はもう言わん。じっさい、2点目をとるチャンスは最後のあの場面以外にもあったんだし。試合そのものはたのしめた、充実の90分間じゃったからな。

とはいえ、後悔はしなくても反省は必要じゃよ。繰り返しになるけど、アディショナルタイムの失点がいくらなんでも多すぎて、じつにもったいない。きちんと相手の首を獲って止めを刺すのは武士の作法じゃからな。取り返しがつかないことになる前に、ここはしっかりとつめておいてほしい。今日の引き分けで湘南の1stステージは16位と降格圏。勝っていれば14位だったわけで、これが最終節じゃなくてよかったなと、わしはつくづく思うんじゃよ。そういう意味では、シーズン当初のどん底を脱し、上げ潮ムードの湘南にとって、今日の結果は「調子にのるな」という神様の警めととらえるべきかもしれん。

ということで、2ndステージに向けて気を引き締めて、さあ「湘南の夏」を迎えようぞ!

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帰路は久しぶりに湘南モノレールを利用したが、こんな段幕がはってあった。今夜の残念感が少し癒されたかも。しょもたん、ありがとう。感謝するぞ。

あ、そういえば鹿島アントラーズ、1stステージ優勝したんじゃな。永木くん、おめでとう、よかったね。以上。