北条高時blog 闘犬乱舞。

うつつなき太守による歴ヲタの備忘録です

日本、ワールド杯ベスト16進出も、ポーランド戦の西野采配が世界から酷評されている件

連日盛り上がっているワールドカップロシア大会。日本代表も下馬評を覆して決勝トーナメント進出を決めた。ベスト16の顔ぶれ見ると、よくぞこの中に日本が名を連ねたと、賞賛の拍手を送りたいところじゃが……なぜ、自力で決勝トーナメント進出を決めに行かず、後方でボール回しをして時間を稼ぎをしたのか。ポーランド戦の終盤の西野朗監督の采配が、世界から酷評されておる。

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わしは西野監督の判断は正しかったと思う。目標としていたベスト16進出をきっちり果たしたんじゃからな。攻めに行って失点を食らうリスク、イエローカードをもらうリスク、セネガルが同点に追いつくリスク。それらすべてを勘案して、これがベストの選択だと西野監督は判断した。「攻めに行っても追いつけない。むしろやられる」という判断じゃな。

じっさい、失点した後、大迫勇也乾貴士を送り出しても日本は攻撃のリズムを取り戻せなかった。「たとえ負けても堂々と」というのは潔いけれど、特攻精神、バンザイアタックをしかけるのは、あの場面では愚策、匹夫の勇じゃろう。それでベスト16を逃していたら、非難轟々だったじゃろう。

子供に見せられないとか、そんなのはお話にならんし、「韓国は美しく敗退したが、日本は醜く16強に進出した」 といった安貞桓の発言も、負け犬の遠吠えだから無視すればよい。フェアプレイポイントで勝ち抜けというのは珍しいだけに、いろいろ言われてしまうが、じゃあ、得失点差とか総得点数とどこが違うんじゃ!といいたい。

とはいえ、他会場の結果にすべてを委ねてしまった判断への批判はおこって当然じゃ。現に、この点については西野監督も選手に謝罪し、本意でなかったことを明かしている。それでもやらねばならなかった西野監督の決断を軽々しく非難することはすべきではないが、少なくとも議論の余地はある。

あの10分間がほめられたものではないことは確か。「ルールの範囲内だ!」といくらムキになって反論しても分が悪い。「ドーハの悲劇を忘れたのか(知らないのか)」という人もいるが、自力でなんとかできたあの試合とは事情がまったく異なるわけで、説得力は弱い。もしボール回ししているうちに、セネガルがゴールをあげていたら……悔いが残ったじゃろう。

そもそもこの試合は、あの10分間だけをどうこういっていてもしかたがないのではないか。調子が良い時はいじらないというのは鉄則じゃが、なぜ、ポーランド戦にスタメンを6人も代えて臨んだのか。ゲームプラン、選手の消耗、暑さなどなど、そうせざるを得ない理由があったのかもしれんが、少なくとも交代で入った選手のパフォーマンスは低調にみえた。

本田圭佑長友佑都が、スタメンの情報が事前に漏れたことに苦言を呈したが、わしはてっきり、あれは相手を撹乱するために情報戦を仕掛けたものとばかり思っていた。まさかガチで変えてくるとは驚いたよ。もちろん、メンバーをいじらなければうまくいったという保証はないが、結果としては明らかに裏目に出た。決勝トーナメントを見据えてベスメンを温存したという話もあるが、さすがにやりすぎだったのではないか。

繰り返しになるが、わしは西野監督のラストの判断は合理的というか、あれしかなかったと思っておる。名を捨てて実をとった采配を支持しておる。ああなったらそうするしかなかっただけじゃからな。「これもサッカーだ」という言葉で開き直ってドヤ顔する気にはなれないし、「よくやった!」と拍手しているのは日本人だけといわれれば、それはそれで受け止めるしかない。

願わくばつぎのベルギー戦では、このもやもやを吹き飛ばすサッカーをみせてほしい。そのためのターンオーバーであり、終盤の苦渋の決断だったんじゃから。

そのことは何より選手たちがわかっているはず。夢の続き、期待しておるぞ。