鎌倉ではたらく太守のブログ

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浄妙寺へ足利貞氏パパの墓参に行ってきたぞ

鎌倉五山の第五位・浄妙寺。文治4年(1188年)、足利義兼の創建と伝えられている。かつては広大な寺地を有しており、現在も付近一帯を「浄明寺」という。今回は、浄妙寺を中興したのは足利貞氏じゃよ。

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貞氏は足利高氏(尊氏)のパパ。大河ドラマ太平記」では、緒方拳さんが好演しておったな。

貞氏が父・家時の死を受けて氏当主となったのは10歳の頃。金沢顕時の娘を正室に迎え、家時自害後も北条氏との関係を保った。諱の「貞」の字は、元服の際に当時の執権・北条貞時偏諱じゃ。

大河ドラマで緒方拳さん演じる貞氏パパは、家時が残した「置文」の存在を高氏に明かす。源氏嫡流として北条の風下で忍従し続けた家時は貞氏に、「わしに代わって天下をとれ。そちの代で出来なければその子にとらせよ」と言い残し、自決したという、例の話じゃ。

「四十年、これとの戦いであった。何度も思うた。なぜ源氏の嫡流に生まれてきたのか、と。徳なく才乏しくわずかに家名を保ってこの病だ……。
高氏、あとを頼む。父のように迷うな。神仏の許しがあれば天下をとれ。それが道と思ったら弓をとれ!」

かくして高氏は心に反北条の火を灯す。大河ドラマ太平記」の名場面の一つじゃな。

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じゃが、この「置文」は存在そのものが眉唾ものと言われておる。家時が自害したことは確かじゃが、「置文」は足利が幕府を開いたことの正当性を後から裏付けるための後世の創作と言われておる。

家時の「置文」については、こちらにも書いたので読んでいただくとして…… 

そもそも源氏一門というけれど、他にも武田氏や小笠原氏といった名門の家はあるし、足利だけが唯一の源氏嫡流というわけではない。むしろ足利は代々、北条と姻戚関係を結んできたことで優遇されてきたのであって、いわば身内でありズブズブの運命共同体じゃ。貞氏ももちろんそうで、鎌倉将軍と得宗家に忠誠を誓っており、北条への恨みなど抱くはずもない。

貞氏は妻に金沢(北条)顕時の娘・釈迦堂殿を迎え、嫡男・高義が生まれている。高義の「高」はもちろん、わし、北条高時偏諱じゃ。じゃが、残念ながら高義は早世してしまい、家督は高氏が嗣ぐことになる。高氏の母な京に近い上杉の出じゃ。もし、高義が長生きしておれば、鎌倉将軍と得宗家に忠節を尽くしてくれたかもしれぬな。  

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ということで、境内墓地にある貞氏パパの墓とされる宝篋印塔に合掌。なお、近くには足利直義のお墓もあるが、それについては、またいずれ。

なお、今、わしが愛読しておる「バンデット」には、とんでもない荒くれ者の貞氏が登場してくる。また、高義も早世せず、猿冠者と名乗って乱世で大活躍する痛快歴史活劇は、なかなか面白いぞ。

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バンデット(1) (モーニングコミックス)

バンデット(1) (モーニングコミックス)

 

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