うつつなき太守のブログ

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風雲児~いよいよ後醍醐天皇が登場した大河ドラマ「太平記」第3回の感想など

BSで再放送中の大河ドラマ太平記」第3回の舞台は京都。いよいよ、みかど、後醍醐天皇が登場じゃよ。ただ、前回に引き続き、今回も片岡鶴太郎さんの北条高時が出てこなかったのは寂しいけどな。

後醍醐天皇

いよいよ後醍醐天皇が登場 

京にのぼった足利高氏は、醍醐寺後醍醐天皇と出会う。

いそぐなる
秋の砧の音にこそ
夜寒の民の心をも知れ

後醍醐天皇を演じるのは15代目片岡仁左衛門こと片岡孝夫さん。いかにも帝という風格じゃな。威厳があるし、挙措動作も雅である。坂東の田舎武者にはありがたすぎて、いちころじゃろうよ。

英邁で民思いの当今と暗愚で政など放ったらかしの執権。そういう図式じゃな。

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その後、高氏は日野俊基と再会し、倒幕計画を打ち明けられる。

帝がここまで思いつめられるには、さまざまな仔細がござる。なれどその根本は、北条殿が己の栄華のためによろずの民を蔑ろにし、人としての誇りを奪い去ったということです。そのことは、足利殿にも思い当たるふしがあるのでは?

たしかに高氏は、高時の愛犬に公衆の面前でケツに食いつかれるという辱めをうけておるからなwww。じゃが、後醍醐天皇が鎌倉を討とうと考え根本はそこじゃないと、わしは思うがのう。

楠木党も登場

日野俊基は「足利が動けば源氏は動く。源氏が動けば天下は動く」とはっぱをかけてくる。じゃが、こんな大事を軽率に打ちあけられても、すぐに「やりましょう!」とは言えぬのがふつうじゃろう。

そこで俊基は楠木正成に会いに行こうと、高氏を強引に誘い出す。向かった先は淀津。淀川、木曽川桂川が合流する交通と商業の要衝じゃ。

ここで2人は、興福寺に寄進される予定のヒノキを、北条の息のかかった者が借金のかたに強引に召し上げようとする場面に遭遇する。

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そこへやってきたのが楠木正成の舎弟・正季。演じるのは赤井英和さんじゃ。

正季は「ここの船は楠木党の船、蔵は楠木党の蔵、北条の者が荷に手を出すことはあいならん!」と一喝。北条の借上人たちはほうほうの体で引き揚げていく。

その様をみた民衆はやんややんやの大喝采。北条はすっかり悪者じゃが、畿内西国では、もはや鎌倉の評判は地に堕ちているということじゃろう。

ちなみに楠木の出自についてはいろいろな説があるようだが、河内のあたりには「楠」という地名がないことから、土着の人物ではないといわれる。現在では、北条氏の被官で、畿内得宗領を管理するために、河内へと赴任したという説が有力なんじゃよ。

さて、そうこうしているうちに俊基に危機が迫る。此度の企てが六波羅に露呈したのじゃ。 高氏は俊基を助け、馬に2ケツして逃走。窮地を脱する。

このあたり、真田広之さんの身のこなしはさすがJACじゃ。ただ当然のことながら、この一件は幕府の察知することとなるわけで、足利にとっては後々の火種になることは間違いないじゃろう。

貞氏パパの「やれやれ」という顔が目に浮かぶではないか。

そして佐々木判官、藤夜叉も…

俊基と高氏が逃げ込んだ先は佐々木判官の屋敷。そう、あのバサラ者の佐々木道誉の登場じゃよ。

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 佐々木佐渡判官入道、佐々木道誉は、源平合戦で活躍した近江源氏佐々木定綱、高綱の末裔。諱は高氏で、又太郎高氏と同じ名じゃ。もちろん両者とも主君で高時からの偏諱じゃよ。

判官は検非違使をつとめていたときに後醍醐天皇に仕えていたが、もとは高時の御相伴衆じゃった。ともに酒を飲み、田楽を愛で、闘犬を楽しむ仲じゃが、なかなかに食えぬ男である。

ちなみに、判官を演じるのは陣内孝則さん。これまた、じつにうまいキャスティングじゃ。

「足利殿は花はお好きか?」
「各々の花が美しゅうてもそれはただの花よ。この壺のすべての花が、そのすべてとして美しゅう見事な姿に形作られねば、立花の甲斐がない。されど、凡俗のそれがしに神仏の創り給うた花が超えられようか。そこがおもしろい」
「腐った花を切って美しゅう仕立て直す時が来ておるのよ。足利殿、覚悟召されよ。もはや古い大樹にしがみついて生きおおせる世ではない!」

判官、言ってくれるではないか。じゃが、仕立て直した花が、今より美しゅうなるとは限らんのが世の常じゃぞ。まあ、よい。いずれ長崎に命じて、鎌倉で詮議してやるからな。

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その後、花夜叉一座による舞で酒宴がはじまるが、高氏は白拍子の藤夜叉の美しさに釘付けになる。うーん、前回の登子といい今回といい、このドラマの高氏はじつに惚れやすい。

やがて、酔いつぶれて眠り込んでしまう高氏。あるいは、眠り薬でも入っていたか? 目を覚ますと、側には藤夜叉がいる。「今宵はお守りいたすよう申しつけられました」と言う藤夜叉。かくして一夜の逢瀬となるふたり。これが後々の因縁になるというわけじゃよ。

ちなみに藤夜叉を演じるのは、当時人気絶頂だった宮沢りえさんじゃよ。

夜が明けて高氏が目を覚ますと、あら不思議。藤夜叉はもちろん、館の中には誰もおらず、きれいさっぱり片付いている。

あれは夢だったのか? 

そんな高氏の目に飛び込んできたの無数の赤い三ツ鱗の旗印。倒幕計画が露見し、六波羅が動き出したというわけ。世にいう「正中の変」じゃよ。

ということで今週はここまで。いよいよ時代が動き出すようじゃ。ただ、酒池肉林で倒幕の密議をこらしたという「無礼講」が描かれなかったのは少々残念じゃな。